いつもご視聴頂き誠にありがとうございます。釣りって、学べる。です。今回の授業は、イシミーバイです。イシミーバイは沖縄地方の呼び名で、一般的には、カンモンハタと呼ばれます。沖縄では、ルアーフィッシングだけでなく、フライフィッシングでも人気の対象魚となります。今回の動画は、イシミーバイだけでなく、他の根魚を狙う際にも参考になるところもあると思います。最後までよろしくお願いいたします。
いつものように結論からみていきます。
- サンゴ礁(リーフ)の浅場
- 遠投不要・表層狙い
- 根魚は根に潜る
それでは、この3つについて解説していきます。
サンゴ礁(リーフ)の浅場
「サンゴ礁の浅場」について解説していきます。特徴をみていきます。イシミーバイは、スズキ目ハタ科マハタ属の海水魚です。「ミーバイ」はハタ類全般を指し、「イシ」は体の模様を小石に見たててついたと言われます。体長は25㎝程度、寿命は10年以上となります。丸みを帯びた茶色の体で、口が大きく、全身に小さな斑点がたくさんあります。
同じマハタ属には、マハタ、クエ、アカハタ、キジハタなどがいて、釣りの対象魚や食用になる魚も多く分類されています。また、似たような魚でイシガキハタやオオモンハタなどがいますが、イシミーバイは模様の斑点が大きく、ほぼ全身の斑点が同じ色になります。
イシミーバイの分布をみていきます。日本では八丈島や小笠原諸島、三重県や和歌山県より南、特に沖縄諸島や奄美諸島に多く生息しています。
釣れる時期は、基本的には暖かい地方では、一年中、釣ることができますが、春から秋にかけてハイシーズンになります。産卵期は、5月から6月になります。
ちなみに、産卵期、満月の大潮前後に産卵のため、生息場所であるサンゴ礁を離れて外洋へ出ていきます。
食性は、小魚や甲殻類、ゴカイなどの多毛類を好む肉食性です。
サンゴ礁のごく浅場に単独で生息し、普段はサンゴや岩の陰に潜んでいます。射程距離に入ってきたエサ(ルアー)を発見すると、瞬時に襲いかかって捕食します。
遠投不要・表層狙い
「遠投不要・表層狙い」について解説していきます。イシミーバイは、サンゴ礁の浅場で、ルアーやフライで楽しめる手軽なターゲットです。いわゆるライトタックルで十分可能です。
- ロッドは長さ6フィートから8フィート程度のライトアクション
- リールは2000番前後
- メインラインについては、初心者の方は、やや太めのナイロンか、フロロカーボンがおすすめです。慣れている方は、PEラインがベストです。
- リーダーについては、PEラインを使用する際は、付けることが必要ですが、釣り場がサンゴ礁になるため、ナイロン、フロロカーボンの場合でも付けておく事をおすすめいたします。
- ルアーは、2インチ前後のワームとジグヘッド、ミノー、そして、スプーンなどが効果的です。
フライで狙う場合もみていきます。
- ロッドは、4番前後の8フィートから9フィート。
- リールは、小型フライリール、ロッドとのバランスでお選びください。
- フライラインは、水面に浮くフローティングライン。
- リーダーは、2Xの7フィートから10フィート。
- フライは、クレイジーチャーリーなどのキールパターン(針先が上を向いたタイプ)を使うことをおすすめします。根がかりが少なくなります。
クレイジーチャーリーのフライタイイング方法を説明欄にリンクを貼っておきます。フライフィッシングをされる際は、参考にして頂けたら嬉しいです。
基本的な釣り方については、釣り場は、サンゴ礁の浅いところになります。膝あたりまで海に入って釣る場合もあります。ルアーは遠くに飛ばさず、深く沈める必要はありません。海の中に黒っぽく見えるサンゴ礁や岩を狙います。
キャストしてルアーが着水したら、同じ高さをキープできるぐらいの速度で、ゆっくり巻いていきましょう。
イシミーバイの近くにルアーを泳がすことができれば、サンゴ礁や岩の中から出てきます。
表層で釣れない場合は、カウントダウンをして沈めてみましょう。その際は、下はサンゴ礁など障害物が多くあるため根がかりしないように気をつけましょう。
フライフィッシングの場合も同じで、リーダー結束部からフライの重さで沈む深さで十分です。
ルアーと同じくイシミーバイの近くに、フライを泳がすことができれば、サンゴ礁の中から出てきます。
根魚は根に潜る
「根魚は根に潜る」について解説していきます。イシミーバイなどのハタ系の魚、根魚は根に潜る習性があります。
根に潜るとは、エサ(ルアー)くわえた瞬間に身を守るために岩の間に潜って、えらを立てて、岩の間から出てこなくなる状況を言います。
この時、サンゴ礁や岩場だと、ラインが切れるおそれがあります。
イシミーバイを釣るための準備とイシミーバイがヒットした際の対処方法を紹介いたします。
ドラグを締めておく。ヒットした時にラインが出されないようにあらかじめリールのドラグは締めておいたほうがいいと思います。
リーダーを太く長めにする。状況によっては、底付近を狙うこともあります。リーダーは太く長めにつけておきましょう。具体的な長さは90cm程度であればいいと思います。詳しいリーダーの長さについては、別の動画「リーダーの長さ」で解説しております。お時間ある時にご視聴いただけましたら嬉しいです。
ラインにテンションをかけておく。ラインが緩むと根に潜られやすくなるため、ラインは常にテンションを張るようにしましょう。
ヒットしたらロッドを高く立てる。イシミーバイに潜られないように、ヒットしたらロッドをできる限り高く立てて、ラインを張りましょう。ロッドを低くするとラインが緩みやすくなって、根に潜られやすくなります。
まとめ
今回の授業のまとめです。
サンゴ礁(リーフ)の浅場。イシミーバイはサンゴ礁のごく浅場に単独で生息し、普段は珊瑚や岩の陰に潜んでいます。射程距離に入ってきたエサ(ルアー)を発見すると、瞬時に襲いかかって捕食します。
遠投不要・表層狙い。基本的な釣り方は、サンゴ礁の浅場が釣り場になりますので、ルアーは遠くに飛ばさず、深く沈める必要もありません。キャストしてルアーが着水したら同じ高さをキープできるようにゆっくり巻いていきましょう。
根魚は根に潜る。イシミーバイがヒットすると根に潜ろうとするため、事前の準備とかかった時の対応をしっかり頭に入れておきましょう。
- ドラグを締めておく
- リーダーを太く長めにする
- ラインにテンションをかけておく
- ヒットしたらロッドを高く立てる
今回の動画が、イシミーバイの釣果アップの手助けに少しでもなれれば幸いです。最後までご視聴ありがとうございました。
釣りって、学べる。
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