エギングで春アオリイカを釣る方法

🦑エギング

いつもご視聴頂き誠にありがとうございます。釣りって、学べる。です。今回はエギングで春アオリを釣る方法を解説致します。海の水温も15℃を超えてくると、産卵を意識した大型のアオリイカが、深い場所から、水深の浅い場所に移動してきます。いわゆる、乗っ込みの時期になってきます。しかし、エギングの2大ハイシーズンである秋に比べて「難しい」と思われる方は多くおられます。秋の小型ねらいは簡単で入門者向けと言われます。 秋イカは釣れるのに春イ力はなかなか釣れない。そのような方を対象とした動画になります。今回の授業で無理とあきらめていた印象を少しでも払拭できるように解説致します。最後までよろしくお願い致します。いつものように結論からみていきましょう。

① ロングキャストモデル
② エギ3.5号
③ フロロ2号~3号
④ アクションは間が大切
⑤ 大潮前後の中潮
⑥ 強みは機動力
⑦ 地形に変化があるところ
⑧ アタリはラインの変化でとる
⑨ ドラグを効かせて立てるだけ

それではこの9つについてみていきましょう。

ロングキャストモデルについて解説いたします。
春アオリで使用するタックルをみていきましょう。春は1㎏を超えるような大型のアオリイカと出会える確率が高まる季節です。条件によっては深場ねらいで釣れることもあり、ロングキャストが必要となる場面も多くなります。目安としては8フィート台前半のサオでMもしくはMHのモデルが使いやすいです。リールは2500~3000番でPEラインは0.6~0.8号が一般的とされています。ラインは細いほど風や潮の抵抗を受けにくくなりますが、藻場を中心にねらうことも多くなるため、根掛かりなどのトラブルも多くなります。近年のPEラインは比重の高い海水に沈むタイプも登場していますが、沈みやすいラインを使うと、サーフやゴロタのカケアガリの先、浅場の根周りや藻場などをねらう場合、ブレイクの際や障害物に引っ掛かりやすくなってしまいます。岸からのエギングは比重が低く、浮力がしっかりとあるPEラインを選びましょう。浮力があることでシャクった際にエギが手前に動きにくく、跳ね上げやすくなって、操作がしやすくなります。

エギ3.5号について解説いたします。
エギのサイズは3.5号が基本になります。サイズを頻繁に替えすぎるとエギとの距離感をつかみにくくなってしまいます。距離感がつかめなくなるとイメージしたアクションやレンジ深さを保ちにくくなってしまいます。しかし、時には小型ベイトフィッシュのハクや稚アユといった小魚が良いとされる場合や、浅場を探るシチュエーションもありますので3号へのサイズダウンが効果的な場面もあります。念のため用意しておくこともおすすめです。カラーは基本色のオレンジ系 ピンク系と合わせて、グリーン、ブルーといったナチュラル系も幾つか揃えておきましょう。カラーチェンジの際は、似たような色の交換ではなく、メリハリのある交換をしたほうが結果が出やすくなります。また、シャロータイプ、ノーマルタイプ、ディープタイプと細かく分かれていますが、基本的にはノーマルタイプだけで大丈夫です。ちなみに、シャロータイプはフォールで見せる時間が長く取れて、深場で使えばよりじっくりと誘うことができます。ディープタイプは潮の状況が上層の潮流と下層の潮流が流れる方向が違かったり、方向が同じでも速度が違う状態など、二枚潮の時に使いやすく、底付近でキビキビとエギを動かして誘いたい時に効果的です。エギの内部に金属の玉を入れることで、「カラカラ」とした音が鳴るラトル入りのエギもあります。海が濁っていたり暗くエギが視認しにくい時や広範囲に散っているアオリイカにエギの存在を認知させる効果があります。釣り人がロッドで付けられるアクション以外の音でもアピールが効くこともあります。

フロロ2号~3号について解説いたします。
ショックリーダーはフロロカーボン2号~3号程度であれば問題ありません。海藻に掛かった時の回収率を考えると、細いリーダーは避けておいたほうがいいです。PEとリーダーの接続は、いわゆる摩擦系ノットの中でも一番といわれる、FGノットがおすすめです。この結び方ができるようになるためには慣れが必要ですし、風が吹く場所や手元が暗くて見えづらい場所でこの結び方をするのは熟練度が必要かと思います。しかし、デメリット以上にメリットがあり、ラインの太さに左右されず、安定した強度をほこります。また、結束部のコブも目立たないため、遠くにエギをキャストすることもあるエギングにおいては、飛距離への影響も少なくなります。

アクションは間が大切について解説いたします。
春イカねらいで最も大切なのは、シャクリとシャクリの間です。アクションとアクションの間をしっかり取るようにしましょう。秋イカは成長するために食欲旺盛です。水面直下のベイトフィッシュもよく捕食する傾向がありエギを水面直下まで追尾してくる姿も頻繁に見られます。一方の春イカは、警戒心が強くなるため、肉眼で確認できる所までエギを追尾してくることは珍しいです。アオリイカにエギを気付かせアピールするには、シャクリを入れてエギを高く跳ね上げることも重要になります。しかし、エギを跳ね上げた後は必ず間を取って、エギに余計な動きは付けずに、エギ自体の重さで自然にフォールさせたり、底や藻の上でラインを張った状態でステイさせます。見せる時間、抱く間を作ってあげましょう。

大潮前後の中潮について解説いたします。
産卵行動で接岸してくるアオリイカは大潮よりもその前後の中潮にチャンスがあります。特に大潮の変わり目に接岸してくる傾向が強いとされています。満潮干潮の潮変わりのタイミングも重要です。上げ始めや下げ始めあたりを狙ってみましょう。そして、光量が変化するマズメ時はさらにチャンスが高まります。潮が動いているときがポイントになりますので、時合と感じる瞬間はシャクリを入れた時に潮の抵抗でエギが重く感じられることでも判断できます。

強みは機動力について解説いたします。
実績の高い防波堤や港などのポイントに入れるとベストですが、春アオリをねらう人はエギングに限らずヤエン釣りに泳がせ釣りと様々な釣り方で楽しんでおられます。4~6月の最盛期は一級ポイントになかなか入りにくくなります。また、生きアジを使った釣り人の隣に入ると、イカをエギに振り向かせることも難しくなってきます。本物と偽物との差はもちろんありますが、生きエサを使った釣りは、エギングよりも遥かに長く水中にエサを入れておくことができるのが強みになります。また、サーフやゴロタ場はヤエン釣りではアオリイカを寄せてもヤエンを投じる角度がつけることが厳しく、藻場や障害物周り、根周りでは根掛かりが多くなってしまいます。エギングでは、機動力は高く、ラン&ガンしながら、ロングキャストで広範囲を探ることもできます。藻と藻の間、根周り、シャロー浅場でも釣りをすることが可能です。さらに墨跡があれば回遊の可能性も非常に高くなります。

地形に変化があるところについて解説いたします。
エギングに限らず、あらゆるルアー釣りにおいてカケアガリを意識することはとても大切です。カケアガリはフィッシュイーターの魚がエサとなるベイト小魚を追い込みやすい地形になっています。基本はカケアガリの先の深みをねらいますが、急な深くなっている地形の場合、エギの着底、ボトムを取ることは避けておいた方がよいケースもあります。特にゴロタ場など低い釣り座からはエギを深く沈めすぎると手前のラインがカケアガリに当たってしまいます。おおよその水深を想定し、エギが着水したら数を数えて、沈む速度を計測していきましょう。中層あたりから少しずつ探るのがおすすめです。根ズレをする場所にもなりますので、リーダーはこまめにチェックしましょう。偏光グラスを使用すれば水中の地形変化を見ることができます。

アオリイカは藻場に産卵します。海藻は乗っ込み時の絶好のポイントです。

地形的に深場のブレイクが近いワンドは絶好のポイントの代表格です。潮通しのよい岬の先端部で反応がよいこともあれば、ワンドの奥に入り込んでくることも多くなります。

春から初夏の河口部などの流れ込みはハクや稚アユが回遊しやすいポイントです。流れ込みの周りはベイトフィッシュの宝庫になります。

ブイやロープなどの障害物周りにもアオリイカは付いてきます。定置網が設置されているような場所は潮通しもよい絶好のポイントになりますが、エギを引っ掛けてしまう恐れがあります。漁師さんに迷惑をかけないように精度の高いアプローチが求められるので気を付けてください。

沖から立っている方に向かって流れる潮当て潮より、沖の方に離れていく潮、払い潮のほうがエギのアクションを付けやすく、チャンスとなります。エギは特性上、潮上に向かって頭を向けるように沈んで、姿勢を保とうとします。そのため、当て潮が強すぎると釣り人に対してエギが反対を向いてしまいます。すると、姿勢が悪くなり、アクションもさせにくくなります。イカをエギに乗せたり、見せるための間ポーズも取りにくくなってきます。目安としては、シャクった際のエギの重さにコツがあります。重いと感じる時は離れていくよい潮が利いています。軽く感じる時は当て潮であることが多くなります。カケアガリがきついポイントで釣っている時は、当て潮はラインやエギがカケアガリに接近してしまいます。根掛かりやラインブレイクもしやすくなるので注意しましょう。

アタリはラインの変化でとるについて解説いたします。
基本的にエギのフォール中にアタリは出ることが多くなります。ラインと水面の接点を見てアタリを取ります。アワセのタイミングはラインの変化で見ることができます。フォール中のラインがスーッと張っていきます。ラインの動きが不自然にスピードアップしたり、コツっと何かに突かれるような反応があったり、フッと不自然に止まることがあります。その瞬間を見逃さず合わせを入れましょう。明るい時間帯であればラインと水面の接点が見えて、ラインの変化でアタリを取りやすくなりますが、暗い時間帯となれば難しくなります。そこで必ずラインを張って。アオリイカの重みがないか確認を取るのが大切な操作になります。イカの重さが乗った時はしっかりとアワセを入れましょう。

ドラグを効かせて立てるについて解説いたします。

アオリイカがエギに乗ったら、やり取りはドラグを効かせながらロッドを立ててゆっくりと距離を詰めていきます。決してロッドを強く引いたりしないで下さい。手前にカケアガリや藻がある場合は無理して寄せずゆっくり沖の方で浮かせるようにしましょう。最後のランディングはギャフを使用してもよいですが、慣れるまで玉網がおすすめです。イカは頭の方向に進んでいくため、頭側に玉網を差し込むとイカは自ら網に入ってきます。また、サーフやゴロタ場ではズリ上げができるため、ランディングで失敗することは少なくなります。

まとめです。

春は1㎏を超えるような大型のアオリイカと出会える確率が高まる季節です。条件によっては深場ねらいで釣れることもあり、ロングキャストが必要となる場面も多くなります。

エギのサイズは3.5号が基本になります。サイズを頻繁に替えすぎるとエギとの距離感をつかみにくくなってしまいます。距離感がつかめなくなるとイメージしたアクションやレンジ深さを保ちにくくなってしまいます。

ショックリーダーはフロロカーボン2号~3号程度であれば問題ありません。海藻に掛かった時の回収率を考えると、細いリーダーは避けておいたほうがいいです。

春イカねらいで最も大切なのは、シャクリとシャクリの間です。アクションとアクションの間をしっかり取るようにしましょう。

産卵行動で接岸してくるアオリイカは大潮よりもその前後の中潮にチャンスがあります。特に大潮の変わり目に接岸してくる傾向が強いとされています。

実績の高い防波堤や港などのポイントに入れるとベストですが、最盛期は一級ポイントになかなか入りにくくなります。エギングの機動力を活かして、広範囲に探ってみましょう。ただし、近くの釣り人に迷惑を掛けないようにしましょう。

エギングに限らず、あらゆるルアー釣りにおいて変化があるところを意識することはとても大切です。カケアガリ、藻場、ワンド、河口部、ブイやロープなどの障害物周り、払い潮など、これらのポイントを見かけたら積極的に狙ってみましょう。

基本的にエギのフォール中にアタリは出ることが多くなります。ラインと水面の接点を見てアタリを取ります。アワセのタイミングはラインの変化に注目してみましょう。

アオリイカがエギに乗ったら、やり取りはドラグを効かせながらロッドを立ててゆっくりと距離を詰めていきます。決してロッドを強く引いたりしないで下さい。


今回の授業は以上となります。上達する秘訣は真似ること。まずは釣れている人の真似をして下さい。同じようにマネできれば必ず釣れます。釣れないということは何かが違っています。何かお悩みのことがございましたら、ぜひ、概要欄のリンクからツリシティに遊びに来ていただき相談されてみて下さい。アドバイスをくれたり、一緒に悩んでくれる、釣り仲間にきっと出会えます。

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