突然ですが、みなさんであれば、春と言えば何の季節か分かりますよね?
そう、ノッコミシーズンです。
このノッコミは主にマダイやクロダイで使われる言葉ですが、今日は、クロダイのノッコミシーズンについて解説します。
そして、もちろんノッコミだからといってどこでも釣れるというものではありません。
この動画では、ノッコミシーズンのクロダイの特徴や狙うポイントを解説していきますので、銀色の綺麗な魚体に出会うためにも最後までご覧ください。
ということで本日の結論です。
・濁りのタイミング
これから春クロダイを解説するにあたり、冬クロダイをおさらいしながら一緒に勉強していきましょう。
それでは本日の目次です。
1 冬クロダイのおさらい
2 春クロダイの特徴
3 クロダイの狙い方
4 クロダイを狙うポイント
動画の最後には特典パートとして、クロダイで特にフォーカスされがちな臭いについて解説したいと思いますので、最後までご覧ください。
【1 冬クロダイのおさらい】
それでは、春クロダイの前に冬クロダイからおさらいしていきましょう。
まずクロダイが活動できる適水温は10〜30℃で、陸から狙う魚としては最も幅広い適性があります。
そのせいか、夏の淀んだ海でも泳いでいる姿をよく見るため
美味しくなさそうというイメージがあるのかもしれませんね。
ところで、クロダイが好むポイントについてなんと解説していたか覚えていますか?
それは、クリアな水質ではなく若干濁りのあるポイントです。
こちらは「冬クロダイ」で解説していますので、ぜひご覧になって復習してみてください。
【2 春クロダイの特徴】
それでは、春のクロダイにはどのような特徴があるのでしょうか?
基本的に冬場の低水温期は、適水温の幅が広いクロダイといえども水温が安定する深場に落ちている状態です。
それが春になると、産卵を意識した個体が浅場まで上がってくるようになります。
ちなみに、この浅場に上がってくるクロダイは、居付きの黒ずんだクロダイと違って体に傷が少なく、緑がかった綺麗な銀色をしているのが特徴の1つです。
このようなクロダイが釣れた場合は、臭みもなく非常に美味しいので持ち帰って食べることをおすすめします。
さて、この産卵は早いところだと2月頃から始まるとされていますが、地域によって大きく異なって、暖かい海域の方が早いイメージですね。
そして、この産卵を意識した魚たちが深場から浅場に移動してくることを「乗り込んでくる」という言葉を語源として「ノッコミ」と言います。
なぜ「ノッコミ」の時期が話題になるかというと、産卵前に栄養を蓄えるために荒食いが始まるからです。
つまり、マダイやクロダイを狙っている人たちにとって、最も熱い季節ということですね。
ですから、この時期は初心者でもクロダイを釣れる可能性がとても高くなります。
ちなみに、クロダイによく似たキビレの産卵は秋なので注意してください。
【3 クロダイの狙い方】
では、ノッコミのクロダイはどのように狙えばいいのでしょうか?
実のところ、これだけノッコミだ荒食いだと言いながら、食い込みは悪いです。
そして、春のエサの豊富さが釣り人を惑わせる要因となっています。
そのエサというのが
・ハク
・稚鮎
・バチ
などの、いわゆるマイクロベイトと言われるエサです。
これらのエサは春のシーバス釣りなどでよく耳にするエサなので、馴染みのある方も多いと思います。
つまり、このようなベイトを捕食している時は、カニなどのクロー系のエサに反応しなくなってしまうことがあるということです。
ですから、用意するルアーとしては、まず小型のクロー系ワーム、これは必ず用意してもらって、それとは別に、メバリングで使用するような小型のミノーやワームを用意しておくといいかもしれません。
【4 クロダイを狙うポイント】
では、ノッコミだからといって、どのポイントでも釣れるのでしょうか?
もちろん、そういうわけにはいきませんので、具体的に説明していきます。
まず1つ目のポイントは、ワンドや港内の奥側など流れが少ない場所です。
一般的には潮の流れがある場所の方が釣れやすいとされていますが、潮が動く場所よりは緩い場所の方がたまりやすい傾向があります。
その理由の1つとして、クロダイは警戒心がとても強い魚だからです。
夏場のクロダイを見ると想像しにくいかもしれませんが、人の接近など異常を感じると他のどんな魚よりも、いの一番に逃げるそうです。
居付きのクロダイは戦いの後みたいな迫力がありますけど、意外ですよね。
特に冬の低水温期はプランクトンが棲息できないため、水質がクリアな場合が多く、これが異常に気づかれる原因になっています。
そのため、クロダイは濁っている海の方が好みだということです。
ちょっと違うかもしれませんが、生活感のないモデルルームよりは、ちょっと散らかった生活感のある部屋の方が過ごしやすいですよね?
いずれにしても、ワンドなどで若干淀んでいる方が、クロダイは活発に活動している上にルアーなどを見切られにくくなるということです。
次に2つ目のポイントは、堤防の際に沈められた捨て石やミオ筋になります。
まず、堤防は足場もよくエントリーも簡単なので初心者の方にはおすすめです。
そして、深場に落ちていたクロダイは、船の通り道であるミオ筋のカケアガリや捨て石の際に沿って移動していると考えられています。
そのため、あまりクロダイ釣りをやったことがない、もしくは全くやったことがないという初心者の方に特におすすめの場所です。
そして3つ目は、おすすめというか絶対に外せないポイントで、藻場と言われる場所となります。
ここまで何度も触れているように、ノッコミのクロダイは産卵のために浅場に上がってきます。
そして、その産卵場所となるのが藻場となるのです。
以前の動画で解説した春のエギングと同じポイントを攻めるような形になりますね。
そのため、どちらかと言えば、浅い深いよりも藻が生えているか否かを基準にした方が、クロダイに出会える可能性が高くなるということです。
最後は、ポイントとは違うのですが、必ず抑えておきたい濁りについて説明します。
この濁りについては、クロダイの警戒を解くとともに、ルアーなどを見切られにくくするとお話しました。
そして、この濁りが発生する条件の1つとして春一番がポイントになってきます。
関東では、2月の中旬に春一番が吹いたとニュースになっていましたね。
この春一番を風速や風向という点で説明すると、風速8m以上の南寄りの風となります。
この南寄りの強い風が、暖かい海水を運んできて、さらに海底の砂やイソメなどのエサも巻き上げる形となるのです。
ですから、南寄りの風が吹いたあとの海は絶好のチャンスなので、釣行の判断材料の1つとしてみてはいかがでしょうか?
【今回のまとめです】
さて、この春になるとクロダイは産卵のために深場から浅場に上がってくるようになります。
これは一般的にノッコミと呼ばれ、釣り人たちが心待ちにしていた季節です。
とは言っても、水の中はまだまだ冬の海であることが多いので、ワンドや藻場などしっかりとポイントを選んであげることが必要となります。
そして、南寄りの暖かい風が吹いたあとは、濁りも入って絶好のクロダイ日和となりますので、この動画を参考にクロダイを釣り上げてくれる方が出てくれたら嬉しいです。
それでは特典パートです。
今回は、クロダイでよく言われる臭いについて解説します。
まず、クロダイがクサイ主な原因は食べ物だとされています。
クロダイは、雑食性のためなんでも食べるようですが、港湾部に生息するクロダイの主食はイガイと呼ばれる黒い貝となります。
それが、捌いた時の内臓から強烈な臭いを発しているのです。
そして、体表の鱗の間に入り込んでいるヌメリも臭いの原因の1つとされています。
しかし、この独特の臭いが好みだという方もいらっしゃるようですし、刺身や香草焼きなど、ご自身に合った美味しい食べ方を探してみてはいかがでしょうか?
今回の授業は以上となります
最後までご視聴ありがとうございました
高評価やチャンネル登録をしていただけるととても嬉しいです
また次回の動画でお会いしましょう
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