春アオリイカの基本5選

🦑エギング

いつもご視聴頂き誠にありがとうございます。釣りって、学べる。です。今回は春イカの基本5選を解説いたします。

本格的な春イカシーズンに向けて、様々なテクニックを磨くことも大切ですが、そもそも春イカがどのような特徴があるのか理解しておかないと、雲を掴むような釣りになってしまいます。今回の動画を見ることで春イカの基本をしっかりと理解することができ、春イカを狙って釣れるようになります。最後まで宜しくお願い致します。それではいつものように結論からみていきましょう。

  • 産卵のため浅場の藻場を目指す
  • 水温は事前にチェック
  • 別名、藻イカ
  • 最盛期は4~6月
  • しっかりと沈めてボトム狙い

それではこの5つについて解説いたします。

産卵のため浅場の藻場を目指すについて解説いたします

春はナゼ、大型のアオリイカが釣れるのでしょうか。前年に生まれた個体が大型に成長し、春、産卵のために浅場の藻場を目指すようになります。春のエギングは2kgオーバーが狙えて、地域によっては3kg、4kgクラスの大型イカが釣れるハイシーズンになります。アオリイカは、生まれてからおよそ1年で寿命が尽きるいわゆる年魚になります。そして、産卵行動は厳寒期以外、地域によっては年間通して行われていて、そのピークが春になります。前年、春の産卵で孵化した子イカが、たくさんエサを食べて1年かけて成長します。大型イカの個体数が年間通してもっとも増える季節が春になってきます。冬の厳寒期にも成長を続ける大型イカは居ますが、アオリイカは水温が15℃を下回ると死滅するといわれ、その多くが岸からのエギングでは届かないディープエリア深場で過ごしています。そして、春を迎えると海水温が徐々に上昇していきます。アオリイカが好む産卵場所がシャローエリア浅場の藻場。昨年春の産卵期のピークに生まれたイカたちが浅場を目指し、岸から狙うエギングの射程圏内に入ってきます。そのため、春は大型イカが釣れやすいということになってきます。また、産卵前のイカは捕食行動活発になってきます。これも春の大型イカが狙いやすくなる要因になります一因だ。

深場と浅場の隣接部が春イカの通り道になります。厳寒期のイカの多くは深場で過ごし、春の水温上昇とともに浅場に上がって捕食と産卵を行います。深場と浅場が隣接するエリアのスリット切れ目やカケアガリは春イカの移動ルートになりやすいポイントです。

小魚も春イカを引きつける好要素になります。浅場に上がってきた春イカは、産卵行動に入る前は活発にエサを捕食します。沿岸部の水温が上がると小魚の群れも岸に寄りやすくなり、大型イカをエギングの射程圏内に引きつける好要素になります。

水温は事前にチェックについて解説いたします。

春イカの適水温は、何度でしょうか。アオリイカは、1℃あがるだけで活性が大幅にUPします。釣行エリアの大まかな水温は事前にチェックしておくことが重要です。アオリイカは日本沿岸でいうと、主に黒潮や対馬暖流が影響する温暖な海に生息しています。春になって海水温が上昇すると瀬戸内海などの内海や湾内などにも入ってきます。その水温の目安が15℃以上となります。15℃以上になれば、釣れる可能性があり、17℃以上で安定すればイカの活性が上がります。水温が18℃を超えると産卵を意識しはじめるイカの個体数が急増し、本格的な春イカシーズンを迎えます。春イカを狙うなら釣行予定エリアの事前の水温チェックが欠かせない作業になります。さらに、水温17℃以上で直近の釣果情報があれば、さらに期待が高まります。しかし、水温17℃以上でも急激に上がったり下がったりしている場合は、イカの活性が下がりやすいため、 釣行予定の3、4日前からの水温の推移にもチェックしておきましょう。

水温チェックは現場でも行いましょう。春イカを狙うなら、現場でも水温を計測して春イカの適水温に達しているかを確認しましょう。釣り場を変えるごとに計測して、ほかより0.5℃でも水温が高い場所は釣れる可能性が上がる好要素になります。

別名、藻イカについて解説いたします。

ポイント選びで一番重要な要素とは何でしょう。アオリイカは別名「藻イカ」と呼ばれます。それほど藻場が重要な要素になってきます。アオリイカは、四国地方など地域によってはモイカと呼ばれます。その理由は単純に藻場を好むからです。春の産卵期に藻場にイカが集まり、人目に触れやすくなるためです。つまり、春のエギングは藻場がキーポイントになります。アオリイカが好む藻場の海藻の種類は、主に岩礁帯に生い茂るホンダワラと砂地に生い茂るアマモが知られています。適度に潮が通るワンド入り江状の地形の奥や港内の海底か高さ1mほどに伸び、海藻帯を形成しています。海藻にアオリイカが鞘状の卵嚢(さやじょうのらんしょう)を産み付けます。ただし、春イカ狙いの場合、ターゲットは藻場で産卵するイカではなく、藻場付近で捕食行動をとるイカになります。ポイントは藻場を起点に探していくことが大切です。起点となる藻場は、小魚や甲殻類などイカのエサが多く生息する場所でもあり、海藻帯の際やスリット切れ目、藻穴(もあな)密生した藻の水面に出来た隙間などに潜むイカが居ます。春の暖かい日差しで水温が上がると表層に浮くイカが目で確認できることも多くなります。藻場付近のイカの反応が悪ければ、藻場へ入るための移動ルートが狙い目になります。ワンドや漁港入り口のカケアガリなどをイカは捕食しながら移動していきます。 沈み根などの変化があれば、一時的に足を止めることもあります。移動ルート上にある海底の地形変化や水中の障害物も見逃せないポイントになります。

深場から浅場を目指す春イカのゴールが藻場になります。深場にいた冬イカが浅場への移動を開始したら春イカに変わります。ゴールは藻場で、水温17℃以上で安定すると深場には戻らず、藻場周辺で捕食する春イカの数が増えてきます。藻場がない地域は、深場が隣接するシャロー浅場の地形変化や障害物を探れば、春イカに出会えることがあります。

最盛期は4~6月について解説いたします。

春イカのベストシーズンは、地域差はありますが、最盛期は4~6月と比較的長く楽しめます。春の大型イカは、九州南部や南西諸島のように1~2月頃から釣れる地域もあります。しかし、デイゲームで釣りやすく、釣果が安定するのは水温17℃以上で安定することが重要です。春イカのベストシーズンも水温が鍵を握ります。四国、九州、紀伊半島南紀エリアなどの温暖なエリアは、4月頃には春イカのベストシーズンを迎えます。伊豆半島や日本海、瀬戸内海など、全国平均でみればGW前後に本格的な春イカシーズンに入る地域が多くなります。また、アオリイカは一斉に産卵するわけではなく、春イカにも個体差があり、春の産卵期は長期化します。捕食を意識する産卵がらみのイカが藻場付近をうろつく期間は長く、梅雨明け後に2kgオーバーが出ることも珍しくありません。6月に入ってもチャンスは十分にあるため、春イカシーズンは意外と長く楽しめるます。同時に夏が近づくほど、昨年の夏以降に生まれたイカが成長し、 藻場があるような適度に潮通しの良いシャローエリア浅場で活発にエサを捕食します。春イカシーズン終盤はサイズも数も狙え、キロクラスの夏イカが積極的にエギを追うシーンに出くわすこともあります。

オスオスとメスの見分け方は、横長の模様がオス、丸い斑点があるのはメスになります。アオリイカのオスとメスは、体の模様でおおよそ判別が可能です。横に長い模様が入っているのはオス。丸い斑点がポツポツと全体に入っているのがメスとなる。卵を持ったメスが釣れた場合、素早くリリースすることでアオリイカ資源保護につながる可能性が高くなります。

しっかりと沈めてボトム狙いについて解説いたします。

春イカに効く、エギの操作の基本はどのような方法でしょうか。焦らず、エギをしっかりと沈めてボトム狙いがサイズUPの基本になります。秋の小型イカは好奇心が旺盛です。エサを食べたいからエギを見つけたら遠くからでも飛んできて、積極的にエギにアタックすることが多いのが特徴です。春の大型イカは、エサを捕って成長しながら厳しい自然界を生き延びてきた強者です。警戒心が強く、産卵前はエサをたくさん食べたいが無駄な動きはしないといわれています。秋イカのようにエギを長い距離追うことは少なく、フォール中のエギがピクッと動いて違和感を与えてしまえば一気に喰い気が下がるということもあります。だからこそ春イカを釣るのは難しく、ボトムをスローゆっくりという釣り方が基本として定着しています。着底後、できるだけ前進を抑えたシャクリでエギに上方向を意識したアクションをつけて、再着底後、ボトムステイをします。 エギを底に置けばラインを張らない限り違和感のある動きはせず、シャクリでエギに気づいたイカを10秒、20秒と長時間、潮の流れを活かしてナチュラルに誘えます。手返しが悪く、じれったくはなりますが、これが春の大型イカを獲る近道です。 ボトムステイでエギを抱いているアタリがわからず、次のシャクリでイカがかかったときの重さも春イカならではの面白さがあります。

まとめです。

前年に生まれた個体が大型に成長し、春、産卵のために浅場の藻場を目指すようになります。

アオリイカは、1℃あがるだけで活性が大幅にUPします。釣行エリアの大まかな水温は事前にチェックしておくことが重要です。

アオリイカは別名「藻イカ」と呼ばれます。それほど藻場が重要な要素になってきます。

最盛期は4~6月と比較的長く楽しめます。春の大型イカは、九州南部や南西諸島のように1~2月頃から釣れる地域もあります。

焦らず、エギをしっかりと沈めてボトム狙いがサイズUPの基本になります。

今回の授業は以上となります。春アオリイカの基本5選が釣果アップの手助けになれば嬉しいです。

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