【魚はなぜ減った?(後編)】釣り人が自然を救う!

釣りの知識

水草の消失

昔々、日本の沼地や湖などにはたくさんの水草が生えていました。それは1940年ごろまでの話です。水草を見ることはほとんどなくなってきました。その水草がなくなった理由を考えてみましょう。昔の人々は、水草を利用していました。霞ヶ浦では1954年までに、年間で約1700トンもの水草が取られていました。3年後の1957年には、その水草の採取量はゼロになってしまいました。では、なぜ急に水草を取る必要がなくなったのか。その答えは、除草剤という薬の使用が関係しています。まさかです。この除草剤の使用は、農業協同組合、農協の指導のもと、農家たちが始めました。また、同じ頃に化学肥料も使い始めて、農作業がより楽になりました。この頃に除草剤や化学肥料が使われ始めたかというと、それは大きな歴史的な出来事が関係しています。産業が順調に進み、これから都市へ移住して工業が進歩するようになりました。その結果、若者たちは重労働の農作業から解放され、都会へ移住していったのです。そして、その流れの中で、農業の近代化という言葉が生まれ、化学肥料や除草剤の使用、そして、機械農業の導入が進んでいきました。つまり、水草がなくなったのは、日本が経済発展を前進する過程で、農業が近代化した結果と言えます。

水草と除草剤

1950年代まで、日本の平野部の水辺にはたくさんの水草が生えていました。これらの水草は大量の養分を含んでいて、人々は肥料として使うことができました。これらの水草が消えてしまったんです。その理由として考えられるのが除草剤の使用です。除草剤は、草をなくすための薬です。農家の人は草が仕事の邪魔にならないように、この除草剤を使ってました。そのため、たくさん生えていた水草が消えてしまったと考えられています。でも、それは単なる推測で、確証はありません。それから、2006年にポジティブリスト制度が始まりました。これは、食品に含まれる農薬の量を厳しく制限するための法律で、これが始まったことで、農家は除草剤を使うのを控えるなりました。たとえば、島根県の宍道湖で除草剤の使用が減った後、たくさんの水草が生え始めました。以前の日本では、水草がたくさん生えていて、それを肥料として利用しながらも、そこそこに刈り取ることで、様々な種類の魚がいる環境を守っていました。除草剤使用により、そのバランスが崩れてしまったんです。

自然災害と自然保護

日本に人間が住む前、自然がとても豊かで、川がたくさんありました。雨がたくさん降ったとき、土砂が一気に川へ流れ、川の流れ方も変わっていきました。三日月湖になったり、水草が流れてしまったりしました。それでも、人間が住もうとして、川の流れを安定させるために護岸工事をすると、その自然な流れが変わってしまいました。それと、自然を守る人たちが、宍道湖や霞ヶ浦のような大きな湖で、人間の手で水草を植えたり、自然を再生しようとしたことがあります。宍道湖で水草を植えたけど、その結果が良かったわけではありません。本来、湖にいた生物の生態系を変えてしまったり、実際にはそこに水草が生えていなかったところに無理に植えたり、それは自然とは言えません。したがって、自然を守るためには、ただ単に人間が手を打つだけでなく、どのように自然が動いているのかを考えて、それに沿った方法で自然を守ることが大事です。

地学と自然再生

地学は、化石や古地図、古文書などを調べて、昔の気候や環境を推測することができます。これにより、昔の地球の様子を再現し、今後の予測に向かうことができます。1945年以降のGHQによる日本危機時代に、日本全土の空中写真が撮影されました。これらの写真は今では貴重なデータとなり、過去の日本の風景や、当時の環境を理解するのに役割立っています。そして、その写真を見ることで、特定の植物や動物がどの地域にあるか、あるいは存在しなかったかを知ることができます。しかし、その湖岸で自然再生事業が行われ、人工的にヨシが植えられたとします。これは本当に自然の状態を復元したことになるのでしょうか。地学者や環境学者は、疑問を持ち、自然の本来の状態を調査推測します。そして、それに基づいて自然環境の保全や再生を行います。子供たちに竹のポットを作らせてヨシを植えるような活動を行うことを含みます。ただし、自然再生事業が全て完璧とは限りません。専門家が関わっていない場合、本当に自然の状態を回復できるのかどうか、疑問が出てきます。

自然再生と順応の管理

NPO法人と国土交通省の関連性について説明します。 国交省は日本の行政機関で、NPO法人とは非営利の組織です。 NPO法人は様々な分野で活動を行っていますが、その中には環境保全のために活動を行っているものも含まれます。このため、あるNPO法人が国交省と協力して環境保全活動を行っているという可能性が考えられます。次に、自然再生とは、環境が人間の活動によって破壊された後に、その環境を元の状態に戻すための活動のことを向きます。それらを元の状態に戻すために植物を植えたり、観察する生物の保護を行ったりすることがあります。ヨシは湿地の植物のひとつで、湿地の浄化作用を担っています。水質を悪化させる可能性もあります。順応的管理は生態系の管理手法の一つで、情報が不足している状況下でも信頼の管理を行おうとするものです。次のアクションを決定するというステップを繰り返すことによって、徐々に次の管理方法を見つけ出すものです。しかし、順応的管理に否定的な意見を持っているようです。 それは順応的管理が行動直前にきちんとした評価アセスメントを行っていないかもしれません。

ヨシと泥の関係

ヨシとは湿地帯の草の一種で、その根は水辺の土壌を固定するのに役立ちます。ヨシがベタベタとした泥をふわふわにする力の一因となります。ヨシがいる地域では、ヨシの根が土壌に突き刺さり、その土壌を分解して、より軽やかで柔らかい状態、かなりふわふわな状態になります。テトラポットとは、海岸防護のために使用される四面体のコンクリート構造物を言います。これらは、波のエネルギーを吸収して海岸線を保護しますが、同時に自然な海洋生物の生息地を変える可能性もあります。ヨシが生えていないテトラポット周辺の泥は、ふわふわではなく、よりベタベタとした状態になりがちです。ヨシや他の水辺の植物は水質を改善する重要な役割を果たします。これらの植物は水中の栄養素を吸収し、それによって水質を改善します。しかし、過剰な栄養素が存在する場合、それらの植物が過剰に増殖し、逆に水環境を悪化させる可能性があります。それを防ぐためには、時折、これらの植物を適切に収穫することが必要になります。アメリカと日本と科学の違いについては多少ありますが、それは特定の環境問題に対するアプローチや認識の違いを反映している可能性があります。

宍道湖の魚と水草

魚と水草の関係について考えてみます。水草は魚にとって重要な役割を果たします。食物源となったり、隠れ家や産卵の場所として利用されたりしていました。水中の酸素が不足することがあります。水草は光合成をしますが、日光がない夜間には酸素を吸収し、二酸化炭素を放出します。酸素が不足すると魚が息苦しくなるおそれがあります。次に、宍道湖について考えてみます。ここで、水草が増えた場合、前述したように酸素不足の問題が発生する可能性があります。また、水草が増えると、水中の塩分濃度も影響を受けるかも知れません。水草が増えると、塩分濃度が下がることもあります。これは、淡水生物にとっては良い環境ですが、海洋生物にとっては困難な環境になる可能性があります。さらに、宍道湖でフナが豊富に取れるということですが、フナは淡水魚で、塩分に強い生物ではありません。水草が増えて塩分濃度が下がると、フナにとってはより適した環境になるでしょう。それは水草の増加が原因かどうかは明らかではありませんが、それぞれの生物の生態系と水草の関係を考えることで、その可能性を推測することができます。

湖の塩分と生物

宍道湖は塩分が含まれていて、その塩分濃度は海水の1分の10だということが知られています。海水と同じような塩分濃度を持っています。そして、浜名湖もほぼ海水と同じ塩分濃度があります。湖の周囲や中にはさまざまな生物が棲んでいて、特に佐鳴湖ではテナガエビがよく見られます。しかし、最近では湖岸がコンクリートやテトラポッドで固まって、自然の環境が失われつつあることが問題になっています。また、これらの湖では天然うなぎもよく見られます。特に浜名湖は天然うなぎのメッカとして知られていて、うなぎを釣るために訪れる人も多くいます。

宍道湖の生態系崩壊

宍道湖のテナガエビとウナギが消えた理由は、いくつかの要素があります。まず、宍道湖には外来の魚が増えました。外来の魚は、本来の生態系には存在しない魚です。また、宍道湖は汽水湖です。宍道湖の水は海からの水と川から水が混ざっているため、塩分濃度があります。生物は泥の中の有機物を食べています。有機物の濃度は変わらないため、餌には不足はありません。さらに、護岸工事が行われたことも関係しています。これはテナガエビの消失には直接関係ありません。研究では、泥の中の有機物の濃度を比較しました。1982年と1997年に行われた調査では、有機物の濃度が一時的に減少していたものの、その後、漸進的に増加しました。さらに、泥の中に棲む動物の調査も行われました。1982年とその後の調査を比較した結果、テナガエビを含む昆虫や節足動物が減少していることがわかりました。外来の魚の増加や護岸工事、そして有機物の濃度の変動が宍道湖の生態系に影響を与え、テナガエビやウナギが消えた可能性があります。

佐鳴湖と宍道湖

佐鳴湖は基本的に湖人口で、その周囲にはたくさんの住宅が建っています。浜松という新幹線の駅からバスで15分で行ける便利な場所です。いわば、交通の便がいい住宅街となっております。日本の農業では、主食の一部である米を作るための水田が大量にあり、これらの水田では年間の農薬使用量の大部分が田植えで使用され、そして、その農薬を含んだ水は排水として湖や川に直接流します。これが日本の農業の特徴の一つです。宍道湖は汽水湖と言われていますが、その生物の種類は実はとても少ないです。シジミがたくさんいる理由は、その他の生物がほとんどないからです。競争相手がいないため、シジミは大量に棲息することができます。それに対して、佐鳴湖は人口湖で、景観はほとんどが住宅地です。これは地域の歴史や地形、交通の便などから来る特徴で、その結果として生態系もそれぞれ異なります。このように、同じ湖でもその地域の状況や人間の活動によって、生態系や生物の種類が大きく変わることがあります。それぞれの湖が独自の特性を持つ理由を理解することは、自然環境を保護することし、持続可能な社会を作るために重要なことです。

ネオニコチノイドが生態系へ及ぼす影響

宍道湖では、特に動物プランクトンの一種であるミジンコが主な生物種として存在します。そのため、この種の生物が広い理由で弱ってしまうと、その生態系全体に影響をおよぼす可能性があります。もし、ミジンコが農薬に弱いと仮定した場合、農薬の影響でその数が減少すると、他の生物種シジミ、魚などの餌が減少し、結果として湖全体の生態系が貧弱になる可能性があります。それは、ミジンコが他の生物の餌源となっているからです。問題となる農薬は、ネオニコチノイド系の殺虫剤で、1993年から水田で使用が始まりました。この殺虫剤は神経系に作用し、虫を殺す効果があります。水田から湖に流れ出ると、虫だけでなく他の生物にも影響を考えることが明らかになっています。具体的には、ミジンコの数を減らすことが確認されています。そこで、ネオニコチノイドの流出が湖に出て行って、魚に直接影響ない中、ミジンコという餌を間接的に魚の数を減らしていることが確認されたのです。この事実は、我々が自然環境に何かを置いたとき、その全体的な影響を考えることの大切さを示しています。

魚の放流と減少

努力というのはここでは漁業者が行っており、魚の種を海や川に放流することを指しています。これは魚が多く生息する環境を作るための活動のひとつです。かつて、ウナギやワカサギなどの魚は、それぞれ違った種類の生物を食べています。一方、白魚は幼少期には植物プランクトンを食べます。これは白魚だけが、自分の食べ物が動物だけではなく、植物も含まれていますということを意味しています。そして、ある研究によると、ウナギやワカサギの数が1993年に急に減ったと言われていますが、白魚の数は減っていないそうです。一方、ウナギやワカサギが食べる生物の数が少なかったか、または漁業者がウナギやワカサギを放流する努力が少なくなった可能性があります。どの魚種も減っていたら、それはもしかしたら別の原因があるかもしれません。でも、植物プランクトンを食べる魚が減っていなかったという事実から、魚の数が減った原因は、食べ物の変動や放流量の変動など、特定の生物や環境汚染に依存することがわかります。つまり、うまくバランスを整えるためには、私たち人間が自然環境や生態系にどのような影響を与えるかを考えて、適切な努力することが重要だと言えます。

コウノトリの絶滅とこれからの釣り人

釣りを楽しむためには、魚が豊富にいる必要があります。それと同じように、私たちが生きていくためにも、自然が豊かであることが必要です。公園や庭には色々な植物や小さな生き物たちが棲んでいます。しかし、その中には、大きな魚が自然のままで棲むことはなかなか難しい場合もあります。魚は、食べ物を見つけたり、危険から身を守ったり、子どもを産んだりするための場所が必要です。これらが全部揃って初めて魚は生きていけます。大きな魚や他の上位捕食者を守ることは、自然を再生するために非常に重要なことなのです。なぜなら、彼らが健康であることは、その軌跡の自然環境が良い証拠だからです。私たちは、大きな魚よりも小さな生き物や植物を保護することに注目しています。それはなぜでしょう。それは、自然保護を考える人々の中に、植物に詳しい人が多いからないかもしれません。しかし、日本はまだ自然保護について学ぶことがたくさんあります。たとえば、コウノトリという鳥がいます。この鳥は日本で絶滅してしまいましたが、中国や韓国、ロシアではまだ生きています。そのひとつの理由は、コウノトリが食べる魚や他の餌がいなくなったからです。これから、私たちは自然を大切にしなければならないことを学びます。だから、私たちは自然保護の大切さを見つめて、自然が豊かな国を目指すべきです。 それは、釣り人ジュニアへの期待のメッセージです。

水俣病と環境汚染

水俣病とは、過去に日本で起きたとても大きな病気のことです。海から取れる魚に有毒物質が含まれていて、その魚を食べた人々がいた事故が起きました。これは人間が環境を汚すことで起きました。しかし、これに対する反省が十分に行われていないという問題がありました。ネオニコチノイドという物質で、これは農薬として使われることが多い物質です。EUヨーロッパ連合や他の先進国では、このネオニコチノイドの使用に厳しい規制があるのですが、日本ではそこまで厳しくありません。そして、これがまた新たな問題を抱えてしまいました。例えば、うなぎは川で育ちますが、この農薬によって餌がなくなると、うなぎ自体もいなくなってしまいます。そのため、私たちは環境を汚さないように、自然を大切にするようにしなければいけません。そして、それは各国が共通の基準を持つことで、より良い環境を作るための一歩となります。

ミジンコの環境評価

鉛や亜鉛、銅といった物質が含まれることで、ミジンコなどの生物に影響を与えます。単体の物質だけでなく、それらが混ざった状態でどんな影響を与えるのかを考えることが大切です。例えば、個別の物質が許容範囲内でも、その組み合わせが生物にとって有害になる可能性があるのです。だから、ミジンコが死ぬかどうかを見て、それに基づいて水質を評価し、必要であれば処理をして汚染物質を除去することが重要になります。このような手法をホールエフェクト・トキシシティテスト全体的な毒性試験と呼びます。しかし、ミジンコだけではなく、他の生物に対する影響も考えられなければいけません。これらの方法は欧米や韓国ではすでに行われているので、日本も対策するべきだという話が行われています。この話の向こうには、私たちが生活する環境が、水質汚染とかによって自然生物に影響を与えているという事実があります。しかし、これは一時的に不可能なことではなく、私たちが自然と共生する新しい社会システムをつくることで、再び豊かな環境を取り戻すことができるという希望が示されています。それにも決断せず、このような考え方が反対に負けたという事実が示されています。

底生動物の環境モニタリング

底生動物とは、海や湖、川の底に住んでいる動物のことを歩いていきます。その場所からあまり移動しないので、その環境の変化に非常に敏感に反応します。これは、まるで自然の温度計のようなものです。例えば、暑くなったら汗をかきます。それと同じで、底生動物も環境がよくならないとなくなったり、新しい種類の動物が出現したりします。そこで、これらの底生動物を定期的に調べることで、その場所の環境の状況を把握することができるのです。これが底生動物をモニタリングするメリットということです。

釣り人が環境を守る

ところが、ある種類の底生動物が突然消えてしまったら、その原因を広範囲に調べることで何か問題がなくなるかもしれないということがわかります。その環境を守るための対策を立てることができるのです。しかし、それを実現するためには、底生動物を見ている人たちのその情報を共有することが大切です。科学者たちと共有することで、初期の問題に気づくことができます。つまり、私たち一人一人が自然を大切に観察し、情報を共有することで、地球の環境を守る手助けをできるのです。それができる人々すなわち釣り人だと思ってます。

川の自然型作り

自然の川は、人が作ったものと多様で、いろいろな生物が生活できるようにできています。昔は、人々が川をきれいにするために、川底の石や砂を固定してしまったり、ダムを作って水の流れを止めてしまったりしました。魚たちは川底の石や砂が動くことで環境が作られます。特に、鮎のような魚は、川底の石や砂が自由に動く環境でしか生きられません。これからは自然の川を作るために、石を置くだけではなく、石や砂が自由に動くことができるような環境を作ることが大切です。しかし、川作りについて考えるとき、ただ川の形を考えるだけでなく、川に生息する生物や、それらの生物が生きられる環境も一緒に考えることが大切です。生物が増えれば、より自然に近い川が作られていると思います。もし、みなさんが自然の中で何か変わったことを見つけたら、それをインターネットなどで共有することも大切です。

今回の授業は以上となります。この、魚はなぜ減った?(後編)】釣り人が自然を救う!の授業が環境保全の手助けに少しでもなれば嬉しいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました