【キス釣りの極意】これからが旬!キスの生態や釣り方を勉強して釣果アップ‼

キス

いつもご視聴いただき誠にありがとうございます。釣りって、学べる。です。今回のテーマはキス釣りの極意を解説いたします。

キスは「砂浜の女王」とも評される美しい魚です。浜からの投げ釣りやちょい投げ、船釣りでも狙えるターゲットとして大人気な魚です。キスは1年を通して釣ることができますが、その生態や時期ごとの特徴を知らなければ釣果を伸ばすことは難しいと言われます。今回の授業では初めてキス釣りに挑戦される方に向けて、キスの生態と釣り方を解説いたします。最後まで宜しくお願い致します。まずはキスの生態からみていきましょう。結論は次のとおりです。

群れで行動する

キスのアタリは鮮明

底すれすれで寝ている

姿の美しいサカナの名を挙げると、シロギスは必ずベスト5には入ります。銀白色でスレンダーなその体形は、色白の美しい女性的な姿を連想させられます。船釣りはもちろん、投げ釣りや堤防からのちょい投げでも釣れます。食味においても、天ぷらやフライの食材としてサカナ屋で売られているなじみの深いサカナです。釣りの世界でも入門者は必ずと言っていいほどこの釣りを経験することになると思います。入門書などにも間違いなく登場します。砂地を好み、夜は砂の中に潜って寝るという話が入門書や図鑑などに書かれていて、それが常識として知られています。ビギナーでも釣れるサカナではあるのですが、数を釣ろうとすればベテランにはかなわず、想像以上に奥の深い釣りの対象魚でもありますが、生態的な話でも、実はまだまだ知られていない要素が多々あります。

群れで行動するについて解説いたします。

シロギスは単独行動が多いのかと思いますが、意外と群れで行動しています。数尾の場合もあれば、20~30尾ほどの群れを作ることも多くあります。そして、なによりも一箇所にとどまるのではなく、群れはかなり大きく移動し続けます。シロギスの口は小さいですが、下側に向かって漏斗状に伸びています。砂地または砂泥の海底を泳ぎ回って、その伸びる口を海底に向かって突き出して、強く吸い込むようにして砂や砂泥ごとエサを捕食します。吸い込んだ砂や砂泥は、エラから吸い込んだ海水と一緒に排出します。エサの基本は海底に潜り込んでいるゴカイ類、そして、小さなエビ・カニ類も食べています。群れを構成しているシロギスは、それぞれが捕食行動を繰り返しながら、群れ全体が徐々に移動していきます。この群れがいくつも存在しています。つまり、群れがどこにいるのかを探ることが、この釣りの釣果を大きく左右することになります。

キスのアタリは鮮明について解説いたします

よくシロギス釣りで釣れてくるメゴチがいますが、メゴチとシロギスとの間には、行動パターンに大きな違いがあります。この違いを把握しておくと、まったくメゴチが掛からなくなると言う訳ではありませんが、高い確率でシロギスをゲットすることができます。それは、メゴチは比較的海底でジッとしていて、ときどき僅かに移動する程度です。しかも、群れを作らずに単独で点在するようにしてエサを待つように棲んでいます。しかし、シロギスは海底か10cmほど上の層を泳ぎまわり、積極的にエサを探しています。つまり、仕掛けを入れても、仕掛けを引かずにエサを動かさないとどうなるでしょうか?運よくキスがそばにいれば喰ってきますが、そう簡単にそばにいることも少なく、あちこちに散らばっているメゴチの餌食になってしまいます。そうならないように高確率でキスを喰わせるためには、可能な限り遠投し、仕掛けをゆっくりと引いてくることが重要なポイントになります。だからと言って、あまりにも早く引いてしまうのにも問題があります。秒速5~10cmぐらいのスピードでひくことが目安となります。活発に活動しているキスがそのエサを見つければ、動きの俊敏なキスの方がメゴチよりも先に捕食しようとします。アタリもキスの方がより鮮明なことが多いです。仕掛けを引いていて、そのようなアタリがあったら、仕掛けを引くのを止めて2~3秒ほど待って喰わせるのがコツとなります。

底すれすれで寝ているについて解説いたします。

夜の砂地の海底はカニやエビが徘徊しています。イソギンチャクの仲間も夜に活発に触手を伸ばして活動しています。また、タコの仲間はカニやエビを捕食しようと海底を這いまわっています。昼の海とはまったく違う世界が夜の海にはあります。シロギスは、夜は砂の中に潜って寝るといわれていますが、海底から5cmぐらい浮き上がった状態を保ち、体色も濃いネズミ色の状態で寝ています。しかし、寝ていてもセキュリティ機能だけは働かせているようで、外敵が近づくと逃げますが、夜は遠くに逃げられず、1~2mほど逃げるとそこで同じように海底から5cmぐらいのところで浮きも沈みもしない状態で再び寝始めます。

この海底の砂に潜らない睡眠パターンですが、必ずしも海底の砂に潜って寝るというわけではないようです。何のために海底の砂にもぐって寝るのか?何で砂に潜らずに寝るパターンがあるのか?少なくとも寝床として砂に潜ることだけが夜の海ではシロギスにとって安全ではないということがあげられます。

ここからはキス釣りのポイントについてみていきましょう。結論は次のとおりです。

下側に伸びる口

30尾ほどで回遊

冬は深場に落ちる

下側に伸びる口について解説いたします。

海釣りを始めたいという場合、入門魚としてポピュラーなのは、アジ、そしてシロギスがあげられます。ファミリーでも十分に楽しめて、どちらも堤防でも釣ることができ、ボートや船などでも狙えます。ハイシーズンであれば、ボウズはよほどのことがないかぎりありません。基本どおりに釣れば初心者でもつぬけできることも多くあります。ちなみにつぬけとは、10尾を超えることをいいます。ひとつふたつと、数える場合「つ」の文字がつきますが、10を超えると「つ」の文字がなくなることに由来しています。おまけに釣ったサカナを料理する場合、どちらも簡単においしくいただけます。 地球上の生き物は、その生き物の生態に則したカラダの構造になっています。例えば極端な例をあげると、木の高い部分の葉っぱを食べるためにキリンは首が長くなるというカラダ上の進化を遂げました。地面に生える草や低い木の葉っぱは、他にもそれを食べる動物が多く、キリンは競争のほとんどない高い木の葉を食べることでエサの確保の道を選んだのです。そのような見方をすると、サカナの世界もうまくエサがかちあわないような生態に分化しています。小魚をスピードで上回って捕食するために、カツオは抵抗となるウロコを脱ぎ捨て、瞬発力の出る赤い色の筋肉を持っています。ジッと海底に潜んで目の前にエサが泳いでくるのを待つヒラメは、体色も海底の色に似せられますし、噛みついて一撃でしとめるための鋭い歯を持っています。

30尾ほどで回遊について解説いたします。

シロギスの場合は、海底の砂や砂泥に潜むイソメやゴカイ類、小さなエビやカニなどを食べやすいように、口が下斜め前方に伸びるろうと状の口になっています。カラダを逆立ちさせなくても、まるで掃除機の吸い込み口のような構造で、砂と海水を一緒に吸い込みます。エラでそれを濾して、砂と海水はエラから吐き出します。また、大好物のイソメやゴカイ類を見つければ、素早く吸い込み、口で軽く噛みながら飲み込みます。シロギスは、ヨブと呼ばれる砂地や砂泥底のくぼみにいることが多いです。ちょうど潮の流れによって、吹き溜まりとなるのか、そこに潮の流れによってエサが多く集まるのではないかと考えられます。

シロギスは、日中、10~30尾ほどの群れを作って回遊します。捕食のための回遊ですが、単に移動するだけの場合は、かなり早いスピードで泳ぎまわります。エサを見つけると、そこにとどまって捕食します。シロギスは、もちろん単独で行動する場合もありますが、やはりそれでは外敵に狙われやすいため、群れを作ります。しかし、大きな群れではなく、10尾から30尾ほどの群れで行動します。群れを作ることにより、たくさんの目が存在することになります。群れの中の1尾がなにか外敵を発見した場合は、なんらかのメッセージを発して警戒します。例えば、アオリイカがシロギスを狙ってその群れに接近した際、その中の1尾が接近に気づき、そのことで群れ全体が警戒し、アオリイカはイカパンチの触手を伸ばしたものの、簡単に避けられてしまいます。また、シロギスはエサを求めて徘徊するようなスタイルで回遊します。その回遊も、潮の流れをどのように察知しているのかは不明ですが、潮が止まると活性は落ち、潮が動くと活発に回遊します。特に砂地や砂泥の海底は、砂紋といって、おそらく波によって作られる海岸線に対して平行となるような段々の模様があります。投げ釣りで仕掛けを引いてくると、ガタンゴトンという感触や、ジワリと重くなる感じの後に軽くなるのは、この砂紋の影響です。その砂紋が作られる過程で、月の表面のクレータのような形をしたくぼ地がいくつもできます。そのようなところにはエサがたまりやすくなります。シロギスはそのような場所を好んで捕食します。

冬は深場に落ちるについて解説いたします。

夏から秋へと積極的にエサを食べたシロギスは、水温変化が少なく、エネルギーも温存するために、冬場は水深50メートル以上深い場所へと移動します。深場に落ちたシロギスは、活性が落ちて、喰いは極端に渋くなります。しかし、深場を狙って釣れると良型がほとんどになります。ビギナーとベテランとでは、釣果も1対100ぐらいの大差がつく釣りであり、経験と勘に加え、敏感な穂先をもつ専用ロッドなど、道具にもそれなりに投資が必要になります。ヒキの強いキスということであれば、沖縄にはホシギスとモトギスというキスがいて、どちらもシロギスによく似ています。ホシギスの方が多く釣れるのですが、そのヒキは本当にキスのヒキかと誰もが驚くほどです。さらにヒキが強いのは、オーストラリアの固有種でキングジョージホワイティングというキスの一種がいます。最大で1mにもなるようです。世界にはまだまだ知らない魚がたくさんいます。

続いて、キスの釣り方について具体的にみていきましょう。結論は次のとおりです

投げ釣り独自の持ち物

春先から梅雨までが旬

GWから秋まで数狙い

それではこの3つについて

解説いたします。

投げ釣り独自の持ち物について解説いたします。

キス釣りを始めようと思われている方へ、まず、今回は少しでも釣果を伸ばす方法として紹介しますが、キス釣りは比較的簡単で手軽にできる釣りだと思って欲しいです。キスの投げ釣りは置き竿投げて待つスタイルの釣りと引き釣り投げて誘いながら巻いてくるスタイルの釣りに分かれます。そのため、次のような投げ釣り独自の道具が必要となります。

投げ釣り専用の竿とリール

力糸

天秤錘

仕掛け

餌箱と石粉(いしこ)

三脚・サンドポール

フィンガープロテクター

それぞれについてもう少し詳しくみていきましょう

投げ釣り専用の竿とリールラインについては、置き竿ではナイロンライン、引き釣りではPEを推奨します力糸とは投げ釣り、特に遠投で使用される補強用のラインのことを言います。力糸は細い道糸とオモリの間でクッションとして働き、道糸が切れるのを防ぐ役割があります。天秤錘は、置き竿では誘導天秤、引き釣りでは固定天秤がおすすめです仕掛けは、キスの習性に合わせて考えられた、複数の針が付いた投げ釣り用仕掛けのことです。餌箱と石粉は、エサと石灰が分けられるセパレートタイプのエサ箱、エサのぬるぬるを防止して、エサを付けやすくするための石灰です。三脚とサンドポールは波止場や砂浜で竿を固定するものです。フィンガープロテクターはキャスティングの際に指先を保護します。

春先から梅雨までが旬について解説いたします。

春先から梅雨時期終盤までは、置き竿による待ちの釣りは、大型のキスが期待出来ます。特に夜釣りは効果的ですタックルは20~30号の投げ竿とドラグ付きの投げ釣り専用リール。または磯カゴ釣り用でも可能です飛距離はあまり必要なく、食い込みの良さが要求されることが多いので、硬く高反発な引き釣り用の竿よりも柔らかめの竿が有利です道糸は、初めてされる方は伸びのあるナイロンラインが有利です。ナイロンは3~4号、PEなら0.8~1.5号がおすすめです。PEラインの場合、食い込みを良くするためにドラグを緩めて待ち、アタリがあればきっちり締めてアワセて巻くのが基本ですが、ナイロンラインの場合は、ドラグは締めっぱなしまたはドラグ無しの投げ釣り用リールで済むことも多いです。力糸はナイロン製の道糸と同じ号数か少し太め3~4号から12号のテーパーの15メートルのものを使います。天秤と錘は、誘導式天秤に15~25号の錘がおすすめです。比較的オールマイティーに使えることが多く、重い錘の場合、着水音で驚かせてしまうため、軽めの錘を使います。餌はジャリメ、アオイソメ、本虫、チロリなどを5cmくらいに切って小さめなら一匹まるごと使います。なるべくソフトに投げて、時々5メートルくらい巻いて誘うのも有効です。

GWから秋まで数狙いについて解説いたします。

GW前後から秋までの引き釣りは主に数狙いになります。竿は、置き竿用よりも高番手な竿が基本で、バットからベリーの反発力とコシのあるもの出来れば並継を使用。リールはドラグ無しの投げ釣り専用リールドラグ有りのリールならフルロックしてください道糸は感度の良いPEライン0.8~1.2号を目処に25メートル色分けの投げ釣り専用200メートル必須です。力糸は飛距離重視ならPEでも良いですが魚の針掛かり重視なら置き竿用と同じくナイロン製をお勧めします。天秤は固定式L型、錘の号数は竿の号数より一番手軽めが扱いやすいです。仕掛けは、市販の引き釣り専用のもので十分です。針数は最初は3~4本くらいからが扱いやすいと思います。餌はジャリメ、アオイソメ、チロリなどを2~3cmに切って使い、タラシは不要です。投げて底に着いたら糸ふけを巻きとって竿を立てて持ち、リールを2~4秒/ハンドル1回転くらいのスピードで引いてきます。巻きスピードはいろいろ試してください。メゴチや河豚が食ってきたらもっと早く巻きますアタリがあったら最初の1尾を食い込ませるために数秒程度ゆっくり気味に巻き、魚が乗っているのが手元で感じられればまた元のスピードで巻きながら追い食いを狙い、数匹掛かったかなと思ったら巻きスピードを上げて仕掛けを回収します。

まとめです。

春先から梅雨時期終盤までの置き竿による待ちの釣りはこのような仕掛けです。なるべくソフトに投げて、時々5メートルくらい巻いて誘っていきます。GW前後から秋までの引き釣りは主に数狙いの釣りでこのような仕掛けです。竿を立てて持ち、リールを2~4秒/ハンドル1回転くらいの一定スピードで引き、アタリがあったら最初の1尾を食い込ませて2匹目の追い食いを狙います。今回の授業は以上となります。キス釣りの極意の授業が、これからの釣果アップの手助けに少しでもお役に立てれば嬉しいです。

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